2012年8月25日土曜日

完成上演済み脚本「ダンディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」Ver.2.01 10P目。

男  バラエティってそういうことだったんですか?

医者 どう思ったんですか?

男  いや、それは…。

ボブ 正確にはカウンセラー見習だね。

男  どういうことですか?

ボブ 私は部族でヒーラーという役職についてるんだ。

男  はあ。

医者 日本で言う所のカンセラーに近いものです。

男  そうなんですか。

ボブ 西洋の医学は薬物や外科手術を施すことで、回復を図るが、我々、ヒーラ

ーは患者の心に直接働きかける事で、心の問題も含めて、回復を図ろうと

するというわけだ。

男  というわけですか。日本語お上手ですね。

ボブ なんでも、話して、くれ。どうぞ。

男  急に片言になってませんか?

医者 どうですか?本物のインディアンと話せる機会なんて、そうありませんよ。

男  いや、そういうのはちょっと。

ボブ なんでも話して。気さくに。

男  そうですか…。それじゃあ。

ダンディ  ちくしょう。二人がかりか。

男     は?

アイリーン 女の子を先に返したのは残念だったわね。

ダンディ  全くだ。

男     あの、二人がかり?え?

医者    そうですね。それでは私は一時退散しましょう。おねがいします。

ボブ    ああ。

 医者、去る。

ボブ どうかした?

男  あ、はい。

ボブ 最近、どうだい?

男  え?

ボブ 何を食べたとか、どんなことを考えたとか。

男  …食べたのは昨日の晩は野菜炒めを食べました。

ボブ 私も好物だ。

男  考えるのは…。家にいて、動かないものですから、いろんなことを考えて

しまって。

ボブ 続けて。

男  はい。自分はどうして生きてるんだろうか?生きる目的みたいなものです。

ボブ うん。

男  前はそんなことなかったんです。考えなかったんです。そんなこと。何も

かも曖昧で。自分が生きているのかどうなのか?どこにいるのかもなんだ

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