2012年8月26日日曜日

完成上演済み脚本「ダンディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」Ver.2.01 35・36P目。

男      お前もな。ピカロ。

ピカロ    俺もそう考えていた所だ。

ダンディ   気が合うじゃないか。

男      でも、根っからの卑怯者のピカロは。

ピカロ    下がっていろ。

男      はい。

ダンディ   メリージェーン。良い子でお留守番出来るな?

ジェニファー ええ。

ピカロ    サシか。

ダンディ   そうだな?

ピカロ    数えるのは五つだ。

ダンディ   望む所だ。

男      ありがちな。5歩歩いて振りかえって撃つ。使い古されたシーンです。でも、僕は手に汗を握ってました。

ピカロ    5。

ダンディ   4。

ピカロ    3。

ダンディ   2。

 男、ダンディの前に飛びだす。

 ダンディはそれが分かっていた。撃つ。

ピカロ  ちい!

ダンディ 0だ!

 ダンディ、撃つ。

男    …その時、子ども心に思いました。ジェニファーを助けたダンディはアークの力で甦るのに、ピカロを助けようとした名前のない男はどうしてアークの力で甦れないのか。すごく不公平だと思ったんです。

ピカロ  まだまだ!

ダンディ 往生際の悪い。

男    結局、最終回まで、名前が出なかった男を放っておいて、話は続いていきます。

 アイリーン、入って来る。

アイリーン そこまでよ。この周りはCIAが包囲しているわ!

ピカロ   アイリーン!どこってたんだ!?

ダンディ  自体が飲み込めてないようだな。

アイリーン ピカロ。脱税の容疑がかかっているわ。おとなしくしなさい。

ピカロ   ちくしょう!つかまってたまるか。

 ピカロ、逃げる。

ダンディ   待ちやがれ!

ジェニファー あ、待ってよ!

 ダンディ、ジェニファー、去る。

アイリーン ほら、あなたも。

男     え。

アイリーン 逃げないの?

男     僕はもういいです。

アイリーン え?

暗転

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